ご挨拶

会長写真日本獣医腎泌尿器学会会長
星 史雄

日本獣医腎泌尿器学会は、2008 年に腎泌尿器病の基礎から臨床まですべてを勉強できるように、臨床獣医学の先生はもとより、基礎獣医学の先生をも含めて、研究会から学会へと改組されました。それ以来 15 年にわたり、本学会は腎泌尿器病に関する学術集会や講演会を中心に継続的に活動をして参りました。本学会の目的は、獣医腎泌尿器科学の発展であり、その知識と技術が日々の診療の中で応用されることを目指してきました。このような活動の中で次第に会員数も増え、年間に開催される学術集会や教育講演会等も充実して参りました。

臨床獣医学の分野では各専門分野で学会認定医制度が進んでおり、本学会でも今年初めての学会認定医が 164 人も誕生しました。本学会では、より深く腎泌尿器病科学を学んでいきたい先生方には、上級認定医のプログラムも設定されており、奮って参加して頂きたいと思います。さらに、本学会では、獣医腎泌尿器病学の専門書の作成することや、獣医腎泌尿器学会誌では海外でも使用されているガイドライン等の情報も盛り込み、日々の獣医療に役立つ情報を提供して行くことも重要な使命であると考えております。

また、日常的な診療の貴重な症例や臨床研究の発表の場として毎年開催している学術集会は、本年度はコロナ禍が明けて 3 年ぶりの 2 日間完全対面開催となり、400 名近い参加者を迎え大変盛況となりました。さらに、日本腎臓学会とのコラボレーション企画も今後さらに充実した内容にしていこうと考えております。

腎泌尿器病に興味を持たれている臨床獣医師の皆さん、腎泌尿器病を研究されている大学の教員や学生の皆さん、そしてこれから論文発表などの業績を作られたいと考えておられる方々がおりましたら、ぜひ学会への加入を心から歓迎致します。これからも、より一層の発展と充実を目指してまいりますので、皆様のご支援と御協力をよろしくお願い申し上げます。