付録
1. 血圧による2次分類の適応
サイトハウンドなど,一般の犬種より血圧が高い傾向にある犬種がある。高血圧傾向の犬種におけるリスク分類には,以下の血圧基準を適応する。
重度高血圧
血圧基準値の範囲より40 mmHg以上高い
高血圧
血圧基準値の範囲より20〜40 mmHg高い
境界域高血圧
血圧基準値の範囲より10〜20 mmHg高い
正常血圧
血圧基準値の範囲からの超過は10 mmHg以内
2. 腎生検の実施を検討する症例
- 腎肥大が認められる場合
- 若齢でCKDがみられる場合
- 高窒素血症がみられない症例で,持続的かつ重度のタンパク尿(UP/C > 2.0)が認められる場合
- タンパク尿の悪化が認められるCKD症例
- 腎生検により予後の判断が可能と考えられる急性腎不全症例